安部: |
まずは転機となった逸話などがありましたらお聞かせください。 |
中山: |
実は30代の時に病気を患い、入院と療養期間合わせて約3ヶ月間まったく仕事が出来ない時期がありました。
それまでの私は病気らしい病気一つしたことがなく、健康に関しての過信がありました。しかし、入院生活が長くなるに連れ気持ちは焦り、不安は募り、しまいには夜、病院の窓から見るオフィス街や盛り場の街明かり眺めながら、「世の中の人が仕事をしたり遊んだりしているのに、自分は何をしているのだろう。」「どうしてこんなところにいるのだろう。」などと自問自答を繰り返すようになっていました。
お陰様で、最後には退院することが出来ましたが、自分にとっては大変貴重な経験になりました。 |
安部: |
その貴重な経験とはどのようなことですか? |
中山: |
それは「“健康”に勝る財産はない。」ということです。人間は健康な時はそれが普通、当たり前であり健康への有り難味、感謝の気持ちを感じることはほとんどありません。
しかし、健康を害してみるとつくづく“健康”であることがどんなにすばらしいことなのかがよ〜く分かるものです。 |
安部: |
なるほど。ご自身の病気を機に、という事ですね。
それで具体的はどのような行動をされたのですか? |
中山: |
ガンで亡くなる人は年間30万人、脳疾患・心臓疾患を加えると何と!60万人にもなります。例えばガン患者一人当たりの医療費が平均1,400万円(保険の適用前の金額)もかかるそうです。
あるセミナーでこの話を聞いた時に愕然としたわけですね。
これは大変な事だぞ!と恐怖すら感じたのです。
それから医学界の現状を自分なりに勉強した結果、「日本は長寿世界一だけども、それは必ずしも“健康で長生き”ではない」と言う事に気づかされたわけです。 |
安部: |
それはどういうことですか? |
中山: |
簡単に言うと、西洋医学の進歩による“対処療法で生かされている”ということです。西洋医学の進歩、勿論それはありがたいことなのですが、あくまで対処療法なのです。
西洋医学のお世話になる前に出来る事があるはずだ!と考えたわけです。 |
安部: |
つまり予防でしょうか。 |
中山: |
そうですね。
具体的には西洋医学に対して代替医学です。
そのために「千載一宮代替医学研究会」を立ち上げたのです。
「NPO法人 日本ホリスティック医学協会」などにも属し、代替医学に関しては、かなり色々な分野の先生方ともお会いしたり、セミナー・講演会などにも積極的に参加しました。
そうした中で出会った先生とも非常に懇意にさせてもらっていますし、代替医学に関する健康セミナーを主催するという副産物も生まれました。
代替医学は奥が深いですよ。予防だけに留まらないわけです。 |
安部: |
それはどういう意味ですか? |
中山: |
それを説明すると、それこそかなりの情報量になるので徐々にこのサイトでご紹介していきますが、簡単に言うと、西洋医学と併用することで効果を発揮したり、場合よっては、西洋医学に見放された病気にも有効な例もあるわけです。 |