低体温改善には、自律神経の関係も抑えておきたい重要なポイントです
自律神経は、交感神経と副交感神経からなり、この2つがバランスよく働く事で体温が維持されます。
例えば寒い時は、交感神経が緊張することで、汗の出るのを抑えたり、血管を収縮させることで熱が逃げるのを防ぎます。
一方、暑い時は、交感神経が緩んで、汗の分泌を促したり、血管を拡張させることで熱を放出するのです。
自律神経のバランスが乱れてしまうと熱が逃げてしまうことになるのです。
また、心臓の拍動を速める事で、体内の熱の産生を高める事ができるわけですが、
それにも、交感神経の働きが、関わっています。
基本姿勢は仰向けに寝るか、いすに深く腰掛け、ネクタイやベルトを緩め時計やメガネも外します。
いすに座った場合は両手もだらりと太股の内側に置き、全身の力を抜いて頭は自然に前に倒れる感じです。
目と口を軽く閉じて、ゆっくりお腹で深呼吸しながら、「気持ちがとても落ち着いている」という言葉を、 本当にゆったりした気分になるまで心の中でとなえます。
まずは、利き腕の重感練習です。
右利きなら心の中で「右腕が重くなってきた、だんだん重くなってきた・・・右腕が重い」ととなえます。
実際に重たくなってきたイメージを感じ取れたら、反対の腕、さらに両足と順番に重く感じるように自分に暗示をかけていきます。
このとき、無理に重さを感じようとしてはいけません。
むしろ、手足の皮膚の感触に意識を集中させると、うまくいきます。
自然に体がスーッと沈み込むような感覚を覚え、マスター出来たら、次の段階。
次に、同じ要領で両手両足が暖かいと感じ取っていきます。
右利きならまず右手から、「手が温かい」と、暗示をかけていきます。
こちらも、そのあと左手・両足と順に温かく感じるように、自分で暗示をかけていきます。
手足が温かく感じてきたら、副交感神経が活発になり、血流がよくなったということ。
うまく出来ると、温かく感じるだけでなく、実際に手足が暖かくなっていきます。
<注意>訓練後はすぐ目を開けず、手を開いたり握ったり、腕や足を伸ばしたり曲げたりして、深呼吸とともに開きます。詳しくは入門書がたくさん出ていますからご覧になってください。 |
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