イライラの原因は、「外的環境によるストレス」と「栄養バランスの乱れ」の2種類があります。「毛髪ミネラル検査」はミネラルバランスや栄養の過不足を把握することができます。これらを整えることでイライラしない身体とイライラに耐えられる身体作りをしましょう。
仕事や人間関係からイライラする大人、そしてキレル子ども・・・そんな日本の現代社会です。イライラというとストレスばかりが注目されますが実はそればかりではなく、イライラは栄養バランスを整えることで解消することも可能といえます。
原因1:外的環境によるストレス
仕事や会社、人間関係、勉強、学校、友達、家庭環境等、これらは現代社会において避けて通れない原因です。
原因2:栄養バランスの乱れ
実は脳神経の形成や情報の伝達にはミネラルやビタミンも深く関与します。糖分の多い清涼飲料水やお菓子類の取り過ぎでインスリン分泌の乱れから生じる低血糖や、空腹時のブドウ糖不足によるイライラ、ビタミンCの不足がイライラを招くこともあります。このように、ミネラルやビタミンのバランスを整えることで、イライラしない身体、またイライラに耐えられる身体に変えることが出来ます。従って、栄養バランスの乱れを解決することはイライラを解消することにつながると考えます。
<低血糖とは>
アメリカでは2000万から4000万人の患者がいるといわれています。特定の症状はなく、多くの症状を呈するため診断が難しく、日本においては医師の間でも一般には低血糖症という病態は知られていないため、その認知度も低く研究・調査が進んでいるとはいえません。あるクリニックでは1600人を超える検査(5時間経口耐糖能負荷試験)を実施し、低血糖症率が93.3%との数字も出ています。
低血糖(症)は食生活の不摂生、糖質の過剰摂取や過食による膵臓負担、ストレス、ビタミンやミネラルの摂取不足などが原因とされています。これら原因によって血糖値が急降下したり、低いままだったりして、内分泌系や自律神経の混乱をきたし、イライラや目のかすみ、疲労、不眠、不安など多種にわたる不定愁訴を引き起こすと考えられています。
また、多くの専門家は、糖分の取りすぎにより低血糖症になることと、キレル子どもが増えていることは関連しているのではないかと指摘しています。
<ブドウ糖の不足>
空腹時ってイライラしませんか? また集中力も散漫になり学業や仕事にも影響してきます。原因は脳の働きに必要不可欠なブドウ糖の不足です。ブドウ糖が不足すると脳の働きも鈍り、判断力、集中力等が低下します。そうすると、脳はブドウ糖を補給すべく肝臓にあるグリコーゲンを分解してブドウ糖を作るように指令を出します。そのときに出されるのが、攻撃性ホルモンのアドレナリンで、この物質が作用することで空腹時はイライラするというわけです。
ブドウ糖を摂取し効率的にエネルギーに変化させるためにはビルビン酸やアセチルCoAなどの酵素が必要となります。さらに、その酵素の働きをスムーズにするためには、鉄や亜鉛、マンガン、マグネシウム、ビタミンB群、ビタミンCなどの栄養素の助けがひつようとなります。
<ミネラルとビタミンとイライラ予防>
イライラはミネラルやビタミンと密接に関係しています。これらのミネラルやビタミンを摂取することでイライラを解消しましょう。
カルシウム
血液中のカルシウムの濃度が減少すると神経活動がうまく働かなくなり、神経や感情のコントロールの乱れることが、イライラの原因となりますが、カルシウムの不足がすぐさま血液中の濃度低下を起こすというものではありません。血液中のカルシウムが不足した場合、身体は骨中のカルシウムを血液中に溶出させ、濃度を一定に保つことで対応しています。また、カルシウムを効率よく吸収利用させるには、日光浴によりビタミンDの合成を促すことや経口摂取で補ってあげる必要があります。
マグネシウム
マグネシウムが不足すると神経過敏になったり、興奮しやすくなります。また、カルシウムとともに精神安定作用があります。
鉄
鉄が不足するとストレス抵抗力が低下し、怒りっぽくなったり、注意力が散漫になります。
亜鉛
亜鉛の不足は脳内神経伝達物質の合成や分泌のバランス崩れさせてしまい感情を不安定にします。その結果、イライラや不安などを起こしやすくします。
マンガン
マンガンが不足すると脳神経の刺激伝達が正常に働かなくなるため、いきりたったり、ぐちっぽくなります。
モリブデン
モリブデンの不足は神経系の働きを阻害し、注意力の低下や睡眠障害を起こすことにつながります。
ビタミンB群
「精神のビタミン」とも呼ばれ、ビタミンB群が不足すると、イライラ、協調性を失う場合があり、ビタミンB群を補給することで、精神能力や学習能力が向上するケースもよく見られます。ビタミンB群は、腸内の善玉菌がオリゴ糖や食物繊維を餌にして合成を行い、ヒトはそれを生理作用に利用しています。最近では野菜や海藻などをあまり食べないなど偏食が理由で、子どもたちにビタミンB群不足が増えているようです。
ビタミンC
抗ストレス作用を持つ副腎皮質ホルモンの合成を促進し、我慢することや忍耐力の低下を防止すると考えられます。
ビタミンE
脳への酸素供給量を増やす働きがあります。そのためビタミンEの摂取は集中力や精神活動の増加につながります。
その他
野菜や果物、雑穀、海藻などに含まれる食物繊維には、糖分の吸収をセーブする性質があります。また、おやつにはミネラル豊富なドライフルーツ、ナッツ類がおすすめです。
<大事な朝食>
睡眠時でも脳は活動しています。その間、ブドウ糖も消費されています。したがって、朝起きたときにはブドウ糖が不足していますので、きちんと朝食をとって補う必要があります。もし朝食を抜いてしまうと、集中力の乱れやイライラを引き起こします。午前中は勉強に身が入らない、朝の電車はやけにいらつくなどお悩みの方は、朝食をきちんととることをおすすめします。 |